エプソンの遠隔印刷+個別プリントにより、コロナ禍でも従来と引けを取らない第一志望校合格率85%を達成!

完全デジタル化には不向きな中学受験指導

イデアスポット(代表取締役 竹山 隼矢さん)は、テクノロジーと少人数によるきめ細かな指導によって個別最適化された学習を提供しているマイクロスクールです。創業以来、英語学習にオンライン英会話を取り入れたり、ロボットプログラミング教育を積極的に行うなど、ICTを活用した学びも多く展開してきました。しかし一方で、中学入試は子どもと親が二人三脚で挑むものであり、保護者が置いてきぼりになるような学習スタイルはなかなか受け入れられません。それに今なお、紙の問題用紙と答案用紙で行われているという現実があります。そんな中、我々が力を入れてきたのが塾独自の弱点補強プリントを活用した指導でした。ですから昨年、赤本や教材作成支援システムの「KAWASEMI Lite」を手がけておられる株式会社 英俊社様を通してエプソンさんから「塾のPCから各家庭に配布したプリンターに、直接プリント教材を印刷したり、各家庭でスキャンした答案データをクラウド経由で受け取ることができるサービスに興味はありますか?」と話を伺ったときは、自分たちの教育スタイルに合ったちょうど良い温度感のソリューションだと感じました。

<イデアスポット 代表取締役 竹山 隼矢さん>
<イデアスポット 代表取締役 竹山 隼矢さん>

オンラインで模擬試験も実施、コロナ禍の学習の質を高めたEpson Connectの遠隔印刷

オンラインで模擬試験も実施、コロナ禍の学習の質を高めたEpson Connectの遠隔印刷

導入前に魅力的だと思っていたのは、メールdeリモート印刷機能よりも、スキャンtoクラウド機能でした。入試直前期に行う過去問指導で、これまでは授業の終わりに過去問ノートを提出してもらい、次の授業で添削したものを返却するという方法をとっていたのですが、解いたものから順に家でスキャンして送ってもらえれば、これまで以上にタイムリーできめ細かな指導ができる上、受験までにこなせる問題(量だけでなく、その子に合った問題の種類)をかなり増やせると思ったのです。そうして秋頃の導入を想定し、エプソンさんと具体的な打ち合わせを重ねていたときに起こったのが、新型コロナウィルスによる最初の緊急事態宣言でした。リアルな教室運営ができなくなり、私たちと同じようにプリント教材を使った指導を行っていた同業者は、大量のプリントを慌てて各家庭に郵送するなど対応に追われていました。

このタイミングでリモート印刷を可能にできればきっと大きなインパクトがあるに違いない、そう考えて導入時期の前倒しをお願いしたいところ、快諾いただき、わずか10日ほどで本格運用をスタートさせることができました。エプソンさんには限られた時間の中で、生徒や保護者はもちろん、当塾の講師向けにも分かりやすいマニュアルをつくっていただきとても助かりました。サービスの評判は上々で、すぐに口コミで新しい入塾希望者がやってくるほどでした。緊急事態宣言が解除された後も、保護者たちの不安な気持ちを配慮し、できる限り非接触を保ちながら高品質の指導を継続することができました。コロナ禍においても学習の質を落とさずに受験を無事迎えられて本当によかったと思っています。年末年始の入試直前特訓などは、より一層感染リスクに敏感になっていましたが、その際も、メールdeリモート印刷機能を使って、紙の問題用紙と解答用紙を遠隔印刷。各ご家庭において、通常時とできるだけ変わらない形で模擬試験を実施することができました。オンライン模擬試験には多くの保護者から「我が子が一生懸命、難しい問題に挑戦している姿を見て思わず熱くなりました」と微笑ましい感想もいただきました。確かに子どもがテストを受ける姿を実際に目にする機会というのは、なかなかないものです。コロナ禍だから実現したことではありますが、こうした満足感を提供できたのもEpson Connectのおかげです。

プリンターの利用ログの解析によって、受験指導に必要な情報の解像度も向上

それからもう一つ、今回のサービス導入で手応えを感じたのが、学習ログを活用した新たな個別最適化の可能性です。イデアスポットではこれまでも、講師が採点結果などをエクセルで整理し、個別のプリント教材の作成に役立ててきましたが、プリンターから収集した様々なログを提供いただいたことで、情報の解像度が飛躍的に向上しました。どの教科をどの時期にどのくらい頑張っているかがはっきり可視化されたことで、例えば、生徒の成績のピークもある程度コントロールできるようになりました。今年はコロナ禍で、生徒にも保護者にもできるだけ安心感をもって受験に挑んでもらいたかったので、通常より少し早めの11月に一旦、学力を仕上げ、その後はキープするという作戦を選択しましたが、今後の戦略の幅もかなり広がったと感じています。

あと導入メリットとして付け加えておきたいのが、本来なら、臨戦態勢ともいえる年末年始の時期に、メールdeリモート印刷機能とスキャンtoクラウド機能のおかげで、私を含む講師陣が、プリント教材の配布から添削までをほとんど自宅で行えたことです。おかげで例年になく十分な休養をとることができ、誰一人体調を崩さずに受験を終えられました。特殊な状況下であったので正確な検証は難しいですが、直接指導をする受験生の第一志望校合格率が85%を達成するなど、従来と比べてまったく引けを取らない結果を残すことができ、本当に良かったです。

プリンターの利用ログの解析によって、受験指導に必要な情報の解像度も向上

※Epson Connectについては、http://www.epsonconnect.com/よりご覧ください。

取材実施日:2021年1月

記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべてインタビュー時点のものです

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