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暮らし

サラリーマン家庭の相続をもっとスマートに!
Epson Connectを活用した「スマート相続」アプリで
複雑な贈与契約書が簡単作成!

こちらの記事の概要
  • 篠田税理士事務所よりEpson Connect APIを活用した「スマート相続」アプリがリリース
  • 家庭内での契約だからこそ「紙」の持つ力が生かされる – 「視認性」「保存性」「イベント性」
  • ダイアログなし印刷ができるEpson Connect APIにUXの可能性

2021年11月、篠田修税理士事務所より、誰でも簡単に「贈与契約書」を無料で作成できる専門知識不要のLINEアプリ「スマート相続」がリリースされました。スマホでイエス・ノー形式で質問に答えるだけで、贈与契約書が作成できてしまうスマートなアプリは、Epson Connect APIを活用した印刷・郵送代行サービスとも連携しています。
今回は、「スマート相続」の生みの親、篠田修税理士事務所代表 篠田様と、アプリ開発を担われた株式会社グランドリーム 市川様にインタービューを行い、サービス誕生秘話をお届けします。

■篠田 修様
篠田修税理士事務所代表 公認会計士・税理士


■市川 翔様
株式会社グランドリーム エンジニア


■聞き手:森本 さやか
セイコーエプソン株式会社 P事業戦略推進部


※本文中は敬称略

詳しい知識がなくても簡単に贈与契約書を作成できるLINEアプリ「スマート相続」

―はじめにLINEアプリ「スマート相続」サービスについて教えてください。
篠田:当税理士事務所では、「サラリーマン家庭の相続や贈与をシンプルに」というミッションのもと、「団塊世代にどのようなニーズが求められているかというインサイト」と「団塊世代にも普及したLINE」の交点から新たなコンセプトのサービスを展開しています。
LINEアプリ「スマート相続」は団塊世代と団塊ジュニアに向けて、相続や贈与に関連するノウハウと便利な機能をスマホ経由で提供するサービスです。アプリ上でイエス・ノー形式で質問に回答するだけで、贈与契約書が作成できます。その他にも、「タイプ別お勧め贈与診断」「贈与契約書の印刷」といった機能を第一弾のサービスとしてリリースしました。

LINEアプリ「スマート相続」
LINEアプリ「スマート相続」

*LINEアプリ「スマート相続」については、https://smartsouzoku.com/lp/よりご覧ください。

篠田修税理士事務所代表篠田 修さん
篠田修税理士事務所代表 篠田 修さん

―どのようなきっかけで「スマート相続」の構想をスタートさせたのでしょうか?
篠田:2016年に父親が亡くなった際、自分達のケースに見合った相続に関する情報に辿り着けなかったことや、依頼した税理士も不慣れだったことで、相続手続きにストレスを感じたことがきっかけです。
私自身、これまで20年にわたりテック系ベンチャー企業のCFOなど会計士としてのキャリアを重ねてきたのですが、一心発起して1年かけて相続・贈与に関する税務や手続きのノウハウを身につけ、2018年に税理士登録をしました。私が培ってきた「ビジネス経験」+「IT系ノウハウ」+「税務の知見」を総合すれば新たな価値の提供ができるのではないかと考え、現在のスマート相続構想の原型が出来上がりました。

サラリーマン家庭だからこそ身につけておきたい「相続リテラシー」

―ご自身の相続経験から発想されているんですね。サラリーマン家庭の良き伴走者になることを目指されていて、スマート相続サイトでは典型的なサラリーマン家庭「スマート家」を題材に、相続発生(死亡)から相続税納付までを非常に分かりやすく解説されています。ターゲットを「サラリーマン家庭」とされている背景を教えてください。
篠田:サラリーマン家庭は、相続手続きがシンプルなケースが大半で、相続リテラシーの向上によって、自分達で“スマート”な相続が可能になるからです。
相続税は申告納税制度を採用しているため、所得税の確定申告と同じ理屈で申告の要否を自分たちで判断しなければなりません。税務署や役所が納税の通知を出してくれず、「申告が必要だと気づかなかった」という言い訳は通用しないのです。私たちは、例えば専業主婦の103万円の壁、生命保険加入、住宅ローンの判断など、所得税のロジックを無意識に考慮して生活しています。同様の効果が相続税にも期待できると考えています。相続税のロジックが生活に組み込まれることで、故人の配偶者の資産活用、孫への贈与、豪華旅行、余裕をもった介護施設などの意思決定がしやすくなります。一般的なサラリーマン家庭だからこそ、備えて損はない知識ばかりを得られるのです。

スマート相続サイトでは典型的なサラリーマン家庭の相続ストーリーから相続税の知識を学べる
スマート相続サイトでは典型的なサラリーマン家庭の相続ストーリーから相続税の知識を学べる

―ありがとうございます。それでは「スマート相続」アプリでの提供サービスについてお伺いしていきます。
現在の提供サービスである「おすすめ贈与タイプ診断」「贈与契約書作成」「印刷サービス(有償)」のうち、「印刷サービス」ではどのようなことを提供されていますか。
篠田:事務局がお客様に代わって印刷・郵送代行するサービスを有償提供しています。LINEアプリでは贈与契約書のPDFを生成した後スマホからの印刷が可能ですが、スマホから印刷する方法がわからない方、印刷した契約書を指定先へ郵送したい方向けにサービス提供しています。

家庭内での契約だからこそ「紙」の持つ力が生かされる – ポイントは「視認性」「保存性」「イベント性」

―昨今多くの企業では、契約を含む書類の電子化が進行していますが「印刷サービス」を提供されている理由を教えてください。
篠田:家庭においては、紙に印刷をした方がメリットが大きいと考えているからです。ポイントは「視認性」「保存性」「イベント性」です。
まずは「視認性」です。相続人やご家族のなかには老眼が進行されている方も含まれるケースがあります。契約書の確認を行う際には、紙の方が圧倒的に見やすいです。また、ご家族集まって内容確認する局面においても、紙の方が有利です。リビングルームでPC画面を複数人で覗くのって少し大変ですよね。
つづいて「保存性」。ご家庭で契約書を長期保存する場合も紙の方が便利です。贈与契約書は、税務上最低でも亡くなった後7年間は保存しておく必要があり、長期保存の局面ではデジタルより紙で保存した方が見つけやすいメリットがあります。
最後に「イベント性」です。贈与契約書など親族間の契約については、デジタル契約より紙に印刷・署名・捺印することで副次的な効果が期待できると考えています。お子さんやお孫さんが、自らの手で署名・捺印することで契約のもつ有難みを実感できます。

スマート相続アプリで作成される贈与契約書(サンプル)
スマート相続アプリで作成される贈与契約書(サンプル)

―親族間で協力しあって取り組む契約だからこそ、目に見えるかたちで署名・捺印すると達成感も得られそうですね。
スマート相続アプリ自体、開発は外部に委託されていらっしゃいますが、どのようにして出会われたのでしょうか。
篠田:相続や贈与に関する便利サービスをどのように提供するか、様々なウェブシステムを検討した結果、老若男女に浸透しているLINEをプラットフォームとして活用することを決めました。LINEはサービスのターゲットである団塊の世代と団塊ジュニア、いずれの利用率も高く、世代間を繋ぐSNSとしては際立ったシェアがあるからです。
構想を始めた2019年当時は、LINEプラットフォーム上にアプリを実装した実績のある企業が少ない中、あるブログ記事が目に留まり、声をかけたのが委託先のグランドリームさんになります。グランドリームさんはLINEプラットフォームに加えてAWS関連の開発ノウハウを十分にもっている点を評価させて頂きました。

ダイアログなし印刷ができるEpson Connect APIにUXの可能性を感じた

アプリ開発担当 株式会社グランドリーム エンジニア市川さん
アプリ開発担当 株式会社グランドリーム エンジニア市川さん

―ここからは、アプリ開発を担われたグランドリーム 市川様にお伺いします。スマート相続で使用する印刷サービスにEpson Connect APIを活用いただきました。アプリからの印刷は企画当初から検討されていましたか。
市川:Webアプリケーションから複数のファイルを一括印刷する場合、標準の印刷機能だとファイルごとにダイアログが表示されてしまうため、UXの観点から避けたい状況でした。ファイルを結合する方法もありますが、肥大化したファイルのダウンロードも避けたく他の回避策を調査・検討していた際に、まさに求めていた機能を持つ「Epson Connect API」を見つけました。
「Epson Connect API」を使うことで、一括印刷する際に印刷ボタンを何度もクリックする必要がなくなり、さらにリアルタイムで印刷状況を確認できるような機能を実現することができました。

―お探しされていた機能に応えられるAPIだったのですね!エプソンからのサポートなく実装されていますが、使い勝手はいかがでしょうか。
市川:Epson Connect APIのデベロッパーサイトにドキュメントが充実しており、仕様書を見ただけでどのように動作するのか把握できました。ネットワークを介し印刷・スキャンを行うことができることで、遠隔からの印刷などができるため、様々な可能性を感じました。Epson Connect APIにおいては、印刷実行をかけたらサーバー側でそのリクエストを受けたことをレスポンスしてくれます。なので、実行状況をこちらから取得しにいく必要がなく、かつリアルタイムに反映されていくので、非常に便利でした。

―開発段階で分かりにくかった点や、改善してほしい点などあれば教えてください。
市川:Webhookの印刷ステータスがキャメルケースで送られる旨の仕様がドキュメントに記載されていなかったため、実際に動作させる際まで気づくことができませんでした。また、仕様書がPDFでページ数も多いため、APIや各種情報の行き来に時間がかかることがありました。

―大変貴重なフィードバックをありがとうございます。より分かりやすく簡単にお使いいただけるAPIとなるよう改善を進めていきたいと思います。

*株式会社グランドリームについては、https://www.grandream.jp/よりご覧ください。

*Epson Connectについては、http://www.epsonconnect.com/よりご覧ください。

*Epson Connect APIについては、https://openinnovation.epson.com/developer/よりご覧ください。

相続・贈与に関心が高まる時代に向けて、ニーズにあった学びの場と便利ツールをアップデート

―最後に、現在ご検討中の新機能や、今後のご展望についてお話いただける範囲で構いませんのでお聞かせください。
篠田:目前に迫る2025年問題、団塊世代の全員が後期高齢者になることから、一層相続や贈与に関する関心が高まってくると予想しています。並行して寿命が延びる傾向は留まることを知らず、人生100年時代にむけて老後資金への不安も高まってきています。
今後リリースする新機能としては、相続や贈与だけでなく隣接する分野に範囲を広げ、時代のニーズに沿った情報や便利機能を提供する予定です。直近では、贈与を検討しているもののご自身の老後資金も心配だという方向けに、贈与資金が十分にあるか試算できる「老後資金の試算」をリリースをしました。

相続・贈与に関心が高まる時代に向けて、ニーズにあった学びの場と便利ツールをアップデート

―今後のエプソンに対する期待を語っていただけますか。
篠田:企業ではデジタル化が進行するものの、家庭における紙への印刷ニーズは優位性と共に継続すると考えています。
「Epson Connect API」のように高い技術力に裏打ちされたデジタル技術と「エコタンク」のように家庭のお財布にやさしい技術を追求し、家庭の印刷ニーズの受け皿であり続けることを期待してます。

―ありがとうございました!多くのサラリーマン家庭で「相続リテラシー」が高まり、相続税を節約しつつ、祖父母や親の存命中に親族全体で感謝や豊かさを感じられる社会になると良いですね。「スマート相続」のさらなる進化と発展を楽しみにしています。

取材実施日:2022年2月

記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべてインタビュー時点のものです

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