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日常をフォトスポットに変える。Seeyaとエプソンが描く、新しい写真体験

こちらの記事の概要
  • 韓国で人気の「4カットフォト」文化をヒントに、スマホ操作とコンパクトプリンターを組み合わせたフォトブースサービス「Seeya」がサービス開始
  • 高額機材に頼らず、カフェやイベント会場をフォトスポットに変え、SNSで拡散される集客体験を創出
  • Epson Innovation Challenge in Koreaから始まった共創の歩みと、利用者のリアルな反響を紹介

写真がスマホにあふれる時代に、「思い出をもっとリアルに残したい」というニーズが高まっています。そんな声に応えるべく誕生したのが、韓国スタートアップ・Cherryish. Incが開発したBtoB向けフォトブースアプリ「Seeya」です。カフェやイベント、ポップアップストアなど、あらゆる場所を"撮りたくなる空間"に変えるこのサービスの背景には、エプソンとの出会いから始まった"共創"の物語がありました。プリンターを単なる出力機器にとどめず、フォト体験を支えるツールへと進化させた両社の取り組みに迫ります。

■イ・ヘイン(Lee Hane)様 (写真右)
Team Cherryish. Inc 創業者


※本文中は敬称略

Seeyaとは?
「Seeya」は、スマートフォン操作だけで利用できるフォトブースサービスです。ユーザーは店舗や会場に設置された二次元コードを読み取り、好きなフレームを選んで撮影するだけ。数秒後には、その場で高品質な4CutPhotoプリントが手に入ります。
従来のような大型機材購入や高額なレンタル費用は不要で、カフェの一角や学園祭、ブランドのポップアップイベントでも簡単に導入可能です。さらに、デザイン知識がなくてもブランドやイベントの世界観に合わせたオリジナルフレームを作成できる編集ツールを搭載。"その時・その場所"の空気をそのまま持ち帰る、リアルで自由なフォト体験を実現します。

Seeyaサービスページはこちらから:http://seeya-print.com/

Epson ConnectやAPIについては、https://openinnovation.epson.com/epson-connect/ よりご覧ください。

デジタルネイティブ世代に"手に取れる思い出"を ──フォトブース文化が抱える課題とは

── フォトブースアプリ「Seeya」を始めたきっかけを教えてください。どんな課題を感じていましたか?

Lee: 近年、写真はスマートフォンの中に閉じ込められ、"思い出"がデータ化して消えていく時代になりました。SNSに投稿しても、時間が経つと流れてしまう──そんな中で、「手に取れる思い出」を求める声が高まっています。一方、既存のフォトブースは大型で高額な機材が必要で、カフェや小規模イベントでは導入が難しいという現実があります。また、撮影場所が限定され、自由な構図や演出ができず、フレームデザインにも専門知識が必要。結果として、「もっと気軽に、もっと自由にフォト体験を楽しみたい」というニーズが満たされていませんでした。

スマホだけで完結!Seeyaが実現した"どこでもフォトブース"体験

── その課題に対して、「Seeya」はどのようにアプローチしましたか?

Lee: Seeyaは、こうしたフォト体験の課題をテクノロジーで解決しました。スマートフォンとエプソンの小型プリンターをつなぐだけで、どんな場所もフォトブースに変わります。アプリ上で好きなフレームを選んで撮影すれば、わずか数秒で高品質なプリントが手元に届く。PCもスタッフも不要で、操作はすべてスマホ上で完結します。デザイン用ソフトウェアの知識がなくても、誰でもオリジナルデザインを作れる編集ツールも搭載。費用・設置・操作という3つの壁を取り払い、"思い出をその場で共有・再体験できる"フォト体験を実現しました。

グローバル企業Epsonとの出会いから始まった、共創によるサービス進化

── エプソンと連携することになった経緯をお伺いします。エプソンとの出会い、そして共創の印象を教えてください。

Lee: エプソンの出会いは、2024年に開催された「Epson Innovation Challenge in Korea」でした。当時、Seeyaはデジタル上の体験を"リアルに届ける手段"を持っていませんでした。ハードウェア開発が難しい中、Epson Connect APIを備え、世界中で信頼されるブランドであるエプソンは、私たちにとって理想的なパートナーでした。イノベーションチャレンジをきっかけに共創が始まり、エプソンはスタートアップ特有のスピード感を理解しながら、継続的なフィードバックや技術面での助言を行い、「Seeya」の成長を後押ししてくれました。コンテスト後も関係は続き、"受賞企業"ではなく"共創パートナー"として伴走。協働を通じて、サービスをより実践的なビジネスへと進化させることができました。

Epson Innovation Challenge in Korea についてはコチラ

省スペースでフォトスタジオ級のクオリティ ──ユーザーと導入店舗双方が感じたリアルな反響

── 実際に利用されたユーザーからはどんな反応がありましたか?

Lee: ユーザーから最も多く聞かれるのは、「このクオリティでスマホだけ?」という驚きの声です。エプソンの高画質プリント技術により、仕上がりはフォトスタジオ級。導入した店舗やイベント主催者からも「省スペースで設置でき、メンテナンスがほぼ不要」と高評価です。SNSではブランドロゴ入りの写真が自然に拡散され、「思い出が広告になる」新しい集客の形が生まれています。中でも"アイドルフィルター"機能は大人気。推しと並んで撮れるような体験がファンの熱量を高め、イベント現場を一層盛り上げています。

オーガニックカトラリーブランドの百貨店ポップアップイベントに導入されたSeeyaのフォトブース。来場者がその場で撮影・プリントし、ブランドの世界観とともに思い出を持ち帰った。

日常をエンタメに変える ──Seeya×エプソンが描く新しい写真体験の未来

── Team Cherishとして社会にどんなインパクトを与えたいですか?今後のビジョンを教えてください。

Lee: 「Seeya」は、"過ぎていく瞬間をもう一度手に取れる形で残す"ことを目指しています。写真を撮ることは、記録ではなく再体験。何気ない笑顔や空気をもう一度感じられるように、日常をエンタメに変える仕組みを広げていきます。誰もが自由に撮って、共有して、語り合える──そんな文化を世界にエプソンとともに、デジタルとリアルをつなぐ"心のインターフェース"として、写真の可能性をさらに進化させていきたいです。「思い出を写真に、写真を体験に変える」その価値を、もっと多くの人へ届けていきます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。本記事では「Seeya」開発の背景や共創の想いをご紹介しましたが、Epson Connect APIと「Seeya」の技術的な連携プロセスについては、別インタビュー記事にて詳しくご紹介しています。ぜひこちらもあわせてご覧ください。

Epson Connect APIで実現する、クラウド連携型"どこでもフォトブース"

https://medium.com/epson-connect-tech-blog/39aececd01dc

なお、「Seeya」は韓国のみならず、日本でのサービスローンチも目指しています! お問い合わせはコチラ から。

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インタビュー実施:2025年9月

記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべてイベント時点のものです

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